インターネットが発達した現代では少なくなりましたが、ストーカーから手紙が送られてくることがあります。
あまりにもしつこく手紙が送られてきて、「何だか薄気味悪い」「気持ち悪い」と悩んでいる方は少なくありません。
このページでは、ストーカーから送られてくる手紙の内容や正しい対処法について説明しています。
ストーカーから送られてきた手紙の画像もあるので、参考にしてみてください。
目次
手紙を送るのはストーカー行為なの?
手紙を誰かに送ること自体は、当然のようにストーカー行為にはなりません。
しかし、何度もしつこく送られてくる場合は、ストーカー行為と判断されます。
この点に関しては手紙だけではなく、メールやLINEも全く一緒ですね。
そこで、相手に手紙を送るに当たってどのような状態でストーカー行為だと判断できるのか、大まかな目安について見ていきましょう。
手紙を送って被害者が迷惑だと感じていない | ストーカー行為にはならない |
手紙を送って被害者が迷惑だと感じている | ストーカー行為に該当する |
手紙を貰った被害者がどう感じるかで、通常の行為なのかストーカーなのか決まります。
手紙の中に記載されている内容に限らず、「相手にやめて欲しいと伝えているのに何度も送られてくる」という状態は、ストーカー被害を受けている何よりの証拠です。
ストーカーから送られてくる手紙の内容は?
ストーカーからの手紙は、とても気持ち悪いですね…。
ストーカーが対象者に対して手紙を送る場合、基本的にはポストの中に投函します。
場合によっては、郵便受けに直接投函されるケースもあります。
消印がついていないので、ストーカー犯が直接あなたの郵便受けに投函したことを意味します。
何度も気持ち悪い内容の手紙がストーカーから送られてきて、精神的に滅入っている女性も多いのではないでしょうか?
500RT:【ストーカー容疑】中1少女のかばんに「大好き」と手紙…42歳男を逮捕https://t.co/zgvu2ybxp2
4回にわたり駅や飲食店で待ち伏せした疑いももたれている。容疑者は女子生徒と直接の面識はないという。 pic.twitter.com/mXl6c1aKAt
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年11月18日
このように、手紙からストーカー犯が逮捕に至った事件もあります。
しかも、このケースはポストに投函ではなく、被害者に直接渡していたようです。
もはや、犯人の行動が理解ができません…。精神的に問題をかかえていそうですね。
ストーカー犯によって異なりますが、手紙の中に記載されている、よくある内容を幾つか挙げてみました。
- 面会や交際を要求する
- 「あなたを監視している」と告げる
- 自分の想いを長々と綴る
- 性的羞恥心を侵害する内容
- 「痛い目に遭わせる」などの脅し
脅迫じみた内容の手紙やメールは、確実にストーカーによる犯行です。
元カレや元カノなど、手紙を送ってくる相手が明白な場合は直接やめて欲しいと伝えられます。
しかし、知らない人から何度も送られてくる場合は対処のしようがないので、あまりにも手紙がしつこい時は警察に相談すべきですよ。
ストーカーから手紙が送られてきた時の正しい対処法
ストーカーから嫌な内容の手紙やメールで、何度も嫌がらせ行為をされている方は少なくありません。
自分の気持ちを手紙で長々と綴ったり、「おかえり。」「喋りたいな。」「いま暇してる?」などの言葉を書いた紙切れをポストに入れて相手の反応を楽しむストーカーもいます。
ストーカー犯は相手に好意を抱いているだけではなく、困惑している姿を見て喜びを感じているのです。
放置しても自然と解消されるとは限らないので、以下ではストーカーから手紙が送られてきた時の正しい対処法について説明しています。
ストーカー被害の対策法が分からない方は、是非一度参考にしてみてください。
手紙や宅配便は慎重に開封する
ストーカーから手紙や宅配便で嫌がらせ行為を受けた場合は、慎重に開封しないといけません。
「どんな内容が記載されているの?」と気になる気持ちは分かりますが、手紙にカッターの刃が仕込まれていたり開封して毒ガスが生じたりといった危険性がゼロだとは言い切れないのです。
1枚の手紙だけポストに入っているのであれば、そのまま開封して内容を確かめてみても良いでしょう。
しかし、見慣れない宅配便がストーカーから届いた場合は、第三者の立ち会いのもとで開封する方法がおすすめです。
相手に嫌だと自分の気持ちを正直に伝える
元カレや元カノなど、手紙を送ってくる相手が判明しているケースは多々あります。
そのような時は、「嫌がらせで迷惑している」という自分の気持ちを正直に伝えるのが大事です。
「無視すれば良い」と考えている方はいますが、ストーカー行為がエスカレートするだけですのであまり意味がありません。
そこで、以下では相手に嫌だと自分の気持ちを伝える時に、押さえておきたいポイントを幾つか挙げてみました。
- 馬鹿にしたり見下したりせずに、ある程度親しみを持った相手を尊重する言葉を選ぶ
- 「自分が傷付いている」「自分が迷惑している」という点を拒絶の言葉を分かりやすく伝える
- これ以上ストーカー行為が続くと、更に嫌いになると伝える
ストーカー犯は手紙やメールを送り、相手が嫌がっているとは考えません。
「まだ自分に好意を持っているのでは?」と考える傾向がありますので、言葉を選んでストーカー犯を拒絶する意思表示が大事ですね。
手紙の証拠を保存しておく
ストーカーから気持ち悪い手紙が何通も送られてきて、直ぐにゴミ箱に捨てる人は多いのではないでしょうか。
「お帰りなさい」「いつも君を見ているよ」なんていう内容の手紙を捨てたいと考える気持ちは分かります。
しかし、ストーカーからの嫌がらせの対処法として、何かしらの証拠を保存しないといけません。
あなた宛てに送られてくる手紙や宅配便の中には、次の情報が詰まっています。
- 相手の住所や筆跡
- 手紙の発送場所
誰が手紙を送っているのか分からない場合は、相手の筆跡や発送場所がストーカー特定の手掛かりになります。
警察にストーカー行為を受けている証明にもなりますので、受け取りを拒否せずにしっかりと残しておいてください。
ストーカーからの手紙が続く時は警察に相談しよう
ストーカーからの手紙が続いて嫌がらせ行為をやめてくれない時は、一人であれこれと悩まずに警察に相談すべきです。
手紙を送っている相手が分からない場合、自分でストーカー犯を見つけ出すのは容易ではありません。
警察に相談して、「被害届」⇒「警告申出書」という順番で書類を提出すると、ストーカーに対して警告してくれます。
「ストーカー行為をやめなさい」という警告を警察が出してくれますので、何通も送られてくる手紙やメールには警告申出書の提出が効果的です。
以下では、警告申出書の中に記載する内容をまとめてみました。
- 自分の名前
- 郵便番号や住所
- 年齢や性別
- 押印(印鑑が必要)
- 分かる範囲のストーカーの情報
- ストーカー行為の内容
- 自分が思いつくストーカーされる原因
- その他で警察に伝えたい内容
警告申出書が受理されれば、ストーカーからの嫌がらせ行為を確実に対策できますよ。
しかし、ストーカー被害で警察に相談しても、「事件性はない」「犯罪性はない」と判断されると直ぐに動いてくれません。
そのため、上記でも説明したように、ストーカー犯から直接送られてくる手紙が何よりの証拠になります。
気持ち悪いからといって手紙を捨てるのではなく、全部を保管しておけば「私はストーカー行為を受けています」という証拠を警察に証明できるのです。
ストーカーから送られてくる手紙だけではなく、防犯カメラで録画した内容やボイスレコーダーで録音した内容も全てストーカー行為を受けている証拠になります。
色々な証拠を集めて警察に提出して、ストーカーに直接警告を出してもらうようにしましょう。
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まとめ
「元気ですか?」「おかえりなさい」「いつも君を見ているよ」という手紙がストーカーから送られてくると、背筋が凍り付くと思います。
直ぐに破り捨てたくなる気持ちは分かりますが、手紙の内容はストーカー被害を受けている何よりの証拠です。
警察を動き出させるための重要な存在ですので、手紙は全て保管して警察に提出しましょう。
ストーカー行為の証拠集めで探偵事務所を利用するのも選択肢の一つですので、一人で頭を抱えて悩み込まずに専門家に相談してみてください。